自然素材で6帖1室の増築工事
洗面スペースと6帖の洋室です
床は桧、天井は杉、壁は漆喰です
洗面はアイカ工業のスタイリッシュカウンターです
漆喰はコテむらを残したざっくり仕上げで良い質感です
洗面カウンターは木目柄のポストフォームです
人造大理石より費用は抑えめですが、質感は
悪くないです
ミラーボックス、建具は造作です
リフォームでも新築同様に既製品、規格品を出来るだけ
使わない仕様で頑張りたいと思います
生産中止品のため交換不可…っていうのもイヤですし、
メーカーさんの値上げ、また値上げに唯々諾々と従いながら
仕事を続けていくのは疲れますね
自分たちで工夫できる余地を少しでも多く残して、お客様と
楽しく住まいづくりをしていきたいです
材木屋さんのイベントに行ってきました
お世話になっている材木屋さん。
㈱山西さんのイベントに5/26にお客様と行ってきました。
木材の展示販売、最新の工法や住宅設備の展示会です。
造作材とカウンター材をちょっとだけ購入しました。
一枚板は数万円から十数万円のものが大半ですが、一点目玉商品がありました。
屋久杉です。98万円。圧倒的な存在感でした。
材木屋さんも半分賑やかしで展示しているようでしたが、買い手がつきそうだと
言っていました。あるところにはあるんですね…。
木材以外では食洗機の展示が目につきました。
ミーレ、ボッシュ、ガゲナウ、AEG(アーエーゲー)
ドイツ製の食洗機が人気です。調理器具も入る大容量、丈夫で長持ち、高い洗浄力。
ドイツは水道代が日本の2倍するそうです。節水意識が高く、一日分の食器を
まとめて一回で洗うことが一般的だとか。容量が12人分とか、すごいですね。
20年は使用する前提で造られており、日本のような10年でぼちぼち…ではないです。
日本製よりも20万円くらい高いですが、価値はありますね。
問題は食洗機の価格差よりもキッチン本体の価格差ですね。普及品(規格型)のキッチン
への設置は難しいです。
各社とも海外製食洗機を設置できるのは上位グレードのみとなります。こちらの差額が
100万円くらいになりますね。モノが良く快適になるのは確かなので、弱気にならず
ご提案はするべきですね。こちらの判断で情報を伏せるべきではないですから。
屋久杉の一枚板のように一目ぼれの可能性もありますからね。
真壁造りの家 雨楽な家
イトウ技建は真壁で造る自然素材の家、「雨楽な家」を手掛けています。
真壁造りは柱、梁の軸組の美しさを意匠として生かす木造建築です。
同じ木造在来軸組工法でも、木造本来の魅力である軸組の美しさを隠す
大壁仕様の木造建築とは一線を画すものです。
整然と柱が立ち並び、規則的に理にかなった梁が架けられる。よく練られ、
よく検討された軸組はそれだけで美しいものです。
無駄のない合理性と力学的バランスの調和は、機能美だけでなく、見る者に
安心感も与えてくれる。そして、無駄をそぎ落としたその完成度の高さは、
強い構造と高いコストパフォーマンスを生み出します。
だから、
たとえ大壁仕様であったとしても、隠されてしまうとしても、軸組の美しさは
常に求めていたいと思います。真壁造りの建築から遠ざかると、木造建築の
基本を見失いそうで怖いですね。職人さん達にも素材と向き合う仕事、手仕事
をたくさんする舞台を一つでも多く用意して、技術を遺していって欲しいです。
おまけに…
ウッドショック以降高止まりしている木材価格。高価なものであれば、それに
見合う遣い方、見せ方をするべきでしょう。石膏ボードの裏側に隠すのは
モッタイナイですよ。
新築工事、リノベーション、リフォーム、木造建築の事は何でもご相談ください。
増築工事
増築工事が進行中です
今ある建物とのつなぎの部分などで様々な工夫が必要です
小さくても基礎から大工工事、設備工事、内外装の仕上げまで、新築と似たような工程をぎゅっと凝縮して行う感じです
割高になることは否めませんが、しっかりしたお打ち合わせで、工事の種類が一手でも減らせるように工夫してコストダウンを
図ることや、費用に見合う快適さが手に入るよう、様々なご提案をさせて頂きます
トイレの増築工事
6帖の寝室の増築工事
10㎡(3坪・6帖)の増築までは申請がいらない…とよく言われますが、誤解も多いようです
10㎡の建築はフリーみたいな空気がありますね
・10㎡でも防火地域・準防火地域では申請が必要
・10㎡の増築を繰り返すのはアウト
・10㎡でも、合計で建ぺい率・容積率などがオーバーするのはアウト
・10㎡の小屋を建てる場合も、許可されるのは増築であって新築は申請が必要
構造に関する規定などもありますので、きちんとご相談ください
店舗のお仕事です
名古屋市名東区で2024年5月29日オープンのおにぎり屋さんです。
無垢の一枚板のカウンターやベンチ…柔らかな杉の質感がおにぎりを引き立ててくれると良いですね。
シロアリです
玄関框がふわふわする…嫌な予感…リフォーム框を外すとやっぱり…
集成材、単板貼りの玄関框が半分まで被害に遭っていました。
玄関土間廻りは侵入されるリスクが高い場所です。
以前見てもらって駆除済みとのことですが、薬剤塗布のみで框の修繕は
していないとのことでした。点検と被害箇所の交換をさせて頂きます。
新たな蟻道などはありませんでした。土台、大引き、束の桧は無傷でした。
桧はやっぱり効果あるんですね。
生垣をフェンスに
剪定が大変だし、お隣にもご迷惑をかけてしまうので、生垣を無くしたいとのご相談
門廻りは木目調の樹脂フェンス、お隣さん側はアルミフェンスに交換しました
大変お喜び頂いて、自家製の玉ねぎをたくさん下さいました
きちんとお仕事させて頂いて、感謝して頂ける…本当にうれしいことです
暮らしのお役に立てるお仕事をしっかり続けていきます
給湯省エネキャンペーン
一定の要件を満たすことで、エコキュートの交換に8万円の補助金がおります。
省エネ性能が高い機種です。あとはインターネットに接続できる機種、さらに
省エネ性能が高い機種などの要件を満たすと最大13万円になります。
電気温水器からの交換の場合にはさらに5万円の上乗せがあります。
補助金対象外のエコキュートでの交換は35~40万円くらいです。(工事費込み・税別)
補助金13万円対象のエコキュートでの交換は50万円くらいです。
補助金を含めた支払総額は、ほぼ同じで性能の高い機種が手に入るという感じです。
納期が許せば、この機会に補助金対応機種での交換も良いですね。
だいたい給湯器は突然壊れて、緊急で修理か交換かとなりますね。今動いているものを
補助金があるからと、わざわざ交換するのも勿体ないですし…難しいですね。
10年過ぎて故障が出だしたら、替え時ではあります。お気軽にご相談ください。
三菱電機さんの機器での試算です
↓
大工さんの技術
ちょっとした増築工事のための、材料のきざみを大工さんがしてくれました
新築と違って、少量の加工はプレカット工場が引き受けてくれません
今ある建物との取り合いを図って墨付け、加工してくれる大工さんは貴重です
コツコツ仕事をつくり、しっかり技術を継承していきます
雨楽な家のリックさんが手掛けた築43年の空き家のリノベーション
庭を含めたシルエットがとても美しい建物に、リックの社長が一目惚れ
外装、耐震、断熱改修から電気、水道設備のメンテナンス
自然素材の内装とそれに繋がる庭まで造り込んで生まれ変わりました
自然素材の空間から緑豊かな庭を眺めると本当に落ち着きます
材料価格の高騰もあり、価値のあるものを活かす工夫が求められています
国の補助金も活用しながらしっかりとお手伝いさせていただきます
瀬戸市の新築住宅が完成しました
市街化調整区域で建築許可に時間がかかったり、いろいろありましたが、無事にお子様のご入学に合わせて
ご入居頂けました。無垢の床のメンテナンスなど、しっかりと暮らしを支えていきたいと思います。
木材の寿命、住まいの寿命
桧は伐採されてから200年くらいまでは強度を増し、その後1000年をかけてゆっくりと弱くなり、伐採した時とほぼ同じ強度になると言われています。築1300年を超える法隆寺。昭和の大改修の際には約65%の材料を再利用できたそうです。瓦をおろし、重みから解放された垂木は、もとの真っ直ぐな状態に戻り、カンナをかければ良い香りを放っていたそうです。築30~40年で建て替えをすることの勿体なさ、木に対する申し訳なさを感じます。
とはいえ、建て替えの理由は、建物の強度よりも住み心地の悪さが大半だと思います。暑さ、寒さ、設備、間取り(家族構成の変化)…様々な要素が積み重なった結果だと思います。建て替えはモッタイナイからリノベーションを…とはいかないのが現実です。内壁、外壁、断熱材などの施工が正しく行われ、定期的なメンテナンスがあってこそ木材は本来の耐久性を維持できます。壁体内結露や雨漏りなどの急激な変化を避けていなければ傷みます。丈夫な軸組み、断熱性、防水、通気、長持ちする屋根材や外壁材、家族の変化に対応する間取り…。新築時の思いにとらわれすぎず、50年、60年の暮らし、子、孫が受け継いでいける、永く価値を持ち続ける家が造りたいですね。ウッドショックで木材の価格は倍以上になりました。しかし、木材の強度のピークである200年の1/5も住むことなく取り壊し、「木材が高い」というのもどうかと思います。30年前とは比べ物にならないほど工法や材料が進化し、200年とはいかずとも100年を生き続ける建物は造れるはずです。もちろん数回のリノベーションは必要ですが、新築3回よりはずっと良いのではないでしょうか。
法隆寺の木が永く生きているのも、木にとって良い環境だからだと思います。私たちが暑い、寒いと断熱材でくるみ、冷房、暖房、湿気など、こちらの都合を押し付ける住まいは、木にとってかなり過酷な状況なのだと思います。法隆寺には当然間取りの変更などありませんし…。とはいえ私たちの生活に必要なものは捨てられません。バランスの良い軸組、正しい材料選びと施工、定期的なメンテナンス、知恵を絞って長持ちする家を造り、守り続けていきたいと思います。